ふるさと子供祭り 常陸太田市 主催 および 嵐除祭 より
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2003/2/26 誤記あった内容およびルビを振り、一部改定
2003/06/20 サーバー容量の関係でムービー配信をやめます。
田楽舞の構成 | ムービーファイルを クリックしてください。 Microsoft Media Playerが必要です。 |
現在行なわれている西金砂の田楽は、2間四方の舞台に斎竹を立て、しめを張り、紅白の布を巻いた手すりをめぐらした仮舞台で舞われる。四方固め、獅子舞、種子まき、一本高足という4段構成の舞を、その順に、楽師の楽と共に奉奏するのである。かっては、千早八乙女、祝文(えんぎぶみ)、シメシ(終りの意味)の3段から構成されていたが現存していない。 |
西金砂 第1段 四方固め |
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天照大神は国を案じて、天の岩戸に神隠れし、荒ぶる神々に衝撃を与え、万民の統一と国の発展を念じたという神話に基づくもので、瓊々岐尊(ににこぎみこと)を降臨させた際、猿田彦(天狗の面)が出迎えた場面の舞である。赤衣白袴を着て、頭に鳥烏帽子(とりえぼし)を冠り、大鉾(おおほこ)を持って舞う。大きな鉾を四方に突き出し、大地を踏みしめ悪い霊がどこからもよって来ない様にという呪術(じゅじゅつ)で反閇(へんばい)と称するものである。 |
西金砂 第2段 獅子舞 |
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頭に赤髪をした面を被り、背に蓮乱絞の半辺衣を着、一人は獅子頭を冠って、舞台上を遣う。それから、笑いの面の者が金鈴を弄して獅子頭の端を舞う 大国主命(おおくにぬしのみこと)(笑いの面)が鈴に興じながら荒ぶる者ども(獅子)を和(なご)めて意のままに振る舞い、武を用いず人徳をもって国を統治することを表している。この舞は、大国主命役のものが獅子の尾についた大鈴を振りながら、獅子が四つんばいになり、這い回る姿は、田を耕すしぐさであり、田によい霊力を斎(いわ)い込める呪術で、杁(えぶり)と称する田楽の最も重要な要素のひとつである。 。 |
西金砂 第3段 種子まき (蓮葉踊) (はすおどり) |
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五穀豊穣を祈る舞である。白丁(はくちょう)を着て白袴をはき蓮葉笠を被(かぶ)り鉾幣(ほこべい)を持つ者二人、白丁白袴(しろはかま)烏帽子(えぼし)を被りびんざさら(楽器)を持つ者二人、白丁白袴烏帽子を被り笏拍手(しゃくびょうし)を持つ者一人、鼓吹拍掌(こふきはくしょう)の節に随って舞踏する。(かまけ技(わざ)という呪術である。) |
西金砂 第4段 一本高足 |
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高天原の命を受けて、武甕槌命(たけみかづちみこと)は使者として出雲の国に降り、国土返上を交渉し、大国主命と長子事代主命は承諾したが、建御名方命(たけみなかたのみこと)は応諾しなかったので、信州諏訪湖畔に迫い、降伏させ、大任を果たした喜びを威風堂々と振る舞うところを表現した舞である。 面をかぶって、十字の高足に乗って跳躍するのは唯一、西金砂だけである。 また、冬の間、地下に眠っていた霊気を呼び覚まして、農作物が良くできるように新しい生命力を甦らせることも表現している。 |
このように、西金砂の田楽は、天下泰平、五穀豊穣、万民方楽を祈願する舞として保存されている。中央においては、奉納芸能から遊芸化へと俗化の方向へ走り、地方においても大部分が消滅したり執行されなくなった現状を考えると、当時の姿を正しく伝えている数少ない貴重な文化遺産と言える。 | ||
東金砂 第一段 四方固め |
モデム用 283k(1m15s/56k) ブロードバンド用 952K(1m16s/128k ISDN) |
場面設定は西金砂と同じである。猿田彦(さるたひこ)の面は鼻の高いりりしい男子の白面で、金襴地(きんらんち)の袴をはき同じ狩衣(かりぎぬ)を着る。頭に鳥毛をのせ、その上にセキレイの形をした鳥を冠る。太刀、柄太刀、矛、筥祓(はこはらい)を順次に持って四方を固め、天下泰平を祈る。 |
東金砂 第二段 獅子舞 |
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西金砂にほぼ同じ。大国主命は笑いの面を冠り、白色の鳥毛をつける。獅子舞は獅子を以って荒れ狂う神々を表し、笑いの面を以って御祭神 大国主命を表し、御神徳(ごしんとく)によって荒れ狂う神々を平定した故事(こじ)に倣(なら)ったものであるといわれている。 また、獅子舞は、姿勢を低くして床をはうような形で行われることから、稲の害虫を獅子が食べて駆除し、豊作を祈る行事とも考察されている。 |
東金砂 第三段 巫女舞 |
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前段においてあらぶる神々を平定した後、神霊を慰める舞である。白衣を着て緋の袴をはき、緋の単衣を着た上に舞衣を着る。巫女の面を冠り、垂髪をつけ、頭には天冠を冠り、両手には神楽鈴を持つ。 |
東金砂 第四段 三鬼舞 |
モデム用 317k(1m39s/56k) ブロードバンド用 1.25M(1m39s/128k ISDN) |
赤、黒、青色の装束を着け、赤、黒、青色の鬼の面をを冠り、赤鬼は金棒、黒鬼は斧、青鬼は松明(たいまつ)を持って荒々しく舞う。お堂を回ること三たび、その後、黒鬼が護摩火(ごまび)をたく神猿を追い散らし、護摩火を持ち去る。 神猿になるのは8歳から15歳までの男子で、木綿の赤い裁著(たっつけ)をはき、同じ襦袢を着て、綿錦の上衣をつけ、猿の面を冠り、頭巾をつける。 (赤鬼と青鬼の持ち物に、誤記が多いが、ここでは訂正している) |
金砂田楽の映像は一部、企画(八溝文化社)製作(シノ企画)金砂大祭礼支援の会のビデオから拝借しております。 | ||
水木ささら | モデム用movie 3.1M (13m57s/56K ) |
H8年に獅子頭を復元し、大祭礼の時に演じる予定。 |